股関節整形外科的テスト:FABERテスト・前方インピンジメントテストについて

股関節の整形外科的テストにFABERテスト、パトリックテスト、前方インピンジメントテストがあります。これらは疼痛誘発テストであり、疼痛が生じた場合は陽性と判断します。

FABERテストとパトリックテストの検査方法は同じあり、疼痛が生じた場合は、骨盤の固定有無で疼痛が変化するかどうかを確認します(図1)。
骨盤を固定することで疼痛が軽減もしくは消失する場合は、仙腸関節が原因となっていることを疑います。
骨盤を固定しても疼痛に変化がみられない場合は、股関節が原因となっていることを疑います。

 

FABERテスト(図1)

FABERテスト(図1)

 

前方インピンジメントテストは、股関節外旋筋群の伸張性を評価します。可動域制限や股関節前面に疼痛がある場合は、外旋筋群の短縮を疑います(図2)。

前方インピンジメントテスト(図2)

前方インピンジメントテスト(図2)

 

大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)は、臼蓋または大腿骨の形態異常により、股関節運動時に衝突することで生じる病態です。繰り返し衝突することで、関節唇断裂や軟骨損傷をきたします。
前方インピンジメントテストとFABERテストで陽性となる場合が多いです(図3)。

大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)(図3)

大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)(図3)

 

これらのテスト結果で障害を断定することはできませんが、股関節について評価する上で、重要な情報となります。
その他のテストや関節可動域等の情報と総合的に考察することで、より適したアプローチを目指していきましょう。

 

今回使用したリハビリイラスト一覧
図1・2・3:股関節⑮:インピンジメントテスト等(5点セット)

投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
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イラストスタジオ福之画HP: https://fukunoe.com/ 

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