股関節インピンジメントテストによる評価と操作方法

関節は日常生活動作である、靴下をはく、足の爪を切る、あぐらをかく…等において、関節可動域を最大限に求められることが多々あります。

これらの動作の中で、股関節に痛みが生じると日常生活に支障をきたします。
股関節の疼痛の原因には、股関節周囲筋や軟部組織が原因となっている場合や、大腿骨頸部と臼蓋(関節唇)が衝突することによって生じる大腿骨寛骨臼(股関節)インピンジメントがあります。

股関節のインピンジメント有無を評価するテストには、以前にも紹介した前方インピンジメントテスト(図1)と、これからご紹介する後方インピンジメントがあります。

 

前方インピンジメントテスト(図1)

前方インピンジメントテスト(図1)

 

後方インピンジメントテストは、開始位を股関節伸展位とし、股関節外旋・外転することで疼痛の有無を評価します(図2)。

 

後方インピンジメントテスト(図2)

後方インピンジメントテスト(図2)

大腿骨頸部と臼蓋(関節唇)が衝突することによる疼痛かどうかを評価するには、テスト時の下肢の操作が重要となります。

前方インピンジメントテストの開始肢位となる股関節屈曲90°は、骨の形状上、臼蓋と大腿骨頸部が接触する角度とされています。開始位置から、股関節を内転・内旋させることで、大腿骨頸部は臼蓋前方の形状に沿って、接触しながら移動します。

後方インピンジメントテストでも同様に、開始肢位である股関節伸展位から外旋・外転させることで、大腿骨頸部は臼蓋後方の形状に沿って、接触しながら移動します。

よって、テスト時は大腿骨頸部の位置をイメージしながら、下肢を操作することが重要となります(図3)。

股関節インピンジメントテストの運動方向(図3)

股関節インピンジメントテストの運動方向(図3)

 

対象者によっては、開始肢位から痛みが生じる場合もあるので、テストを実施する際には、過度な疼痛とならないよう、注意しましょう。

今回使用したリハビリイラスト一覧
図1・2:股関節⑮:インピンジメントテスト等(5点セット)
図3:股関節インピンジメントテストの運動方向

投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
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イラストスタジオ福之画HP: https://fukunoe.com/

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