円背(脊柱後弯)の方のベッド上ポジショニング|ベッド機能を活かした安楽姿勢づくり

今回のイラストは、円背(脊柱後弯)の方が仰臥位で安楽に過ごせるように工夫したベッド上ポジショニングの図です。背臥位になると体の背面に隙間が生じやすく、安楽な姿勢を保持しにくくなります。本記事では、隙間を埋めて支持面を増やす工夫を紹介します。

円背のある方は、仰臥位をとると脊柱の形状により下肢・背面・頚部に大きな隙間が生じやすくなります。そのままでは背部が浮き、筋緊張や不快感を引き起こす原因となります。特に高齢者では円背の程度が強く、安楽な姿勢保持が難しいケースが多く見られます。適切なポジショニングは、呼吸や循環にも良い影響を与えるため、臨床上重要な支援です。

 

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上段の図は、背臥位での問題点を示しています。円背の方は下腿・大腿や上部背面・頚部に大きな隙間ができ、ポジショニングなしでは背面全体を安定して支持できません。

中段の図は、限られたクッションで対応する方法です。ベッドの膝上げ(フットアップ)で下肢全体を支持し、背上げ(ヘッドアップ)とマットレス下にクッションを挿入することで上部背面の隙間を解消します。さらに頚部にはタオルを用い、両端を丸めて厚みを作ることで左右から頭頚部を支えることが可能です。

下段の図は、複数のポジショニングクッションを使った対応です。ベッド機能に加えて大型U字クッションとタオルを使用することで、上部背面から頚部まで支持面を広げ、姿勢保持をより安定させます。さらにU字クッションを上肢(手部・前腕・肘部)の下に配置することで、余分な力を抜きやすくし、リラックスした安楽姿勢を実現できます。

この図は、「隙間を埋めて支持を増やす」というシンプルな原則を、ベッド機能・タオル・クッションの組み合わせで具体的に示しています。臨床現場では対象者の体型や用具の有無に応じて柔軟に活用可能です。教育や実習でも「なぜ安楽になるのか」を説明する際に有効です。

 実際のポジショニング指導や研修資料に、ぜひこの図を活用してみてください。

今回ご紹介したイラストは、リハアートの公式ページでもご確認いただけます。詳しくはこちらからご覧ください。⇒ベッドポジショニング3:円背(脊柱後弯)ポジショニングなど(5点セット)

 

投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
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イラストスタジオ福之画HP:https://fukunoe.com/

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