車いす座位を安定させる背張り調整と座面角度調整
円背の方の車いす姿勢は、座面の調整だけでなく、頭部・胸郭の位置を考慮した車いすシーティングが重要です。
座クッションを用いて座面を整えると骨盤は安定します。
しかし、車いすの背張りを調整しなかった場合、骨盤に対して胸郭は前傾位となり頭部は下方を向きます。
車いすの背張りを調整した場合、頭部は正面を向くことができます。
しかし、座面に対して骨盤は後傾位となるため、臀部は前方へと滑りやすくなります。

頭部が前方へ向いたまま、車いす座位姿勢を安定させるにはどうすればよいでしょうか?
それは、背張り調整に加えて座面の角度を調整することです。
まず座面角度を調整することで、座面に対して骨盤の前後傾位は維持されます。
次に、背張りを調整することで、背中の形状に適したバックサポートの形状にします。
すると、臀部は座クッションで、背中はバックサポートで支持しながら、頭部は正面を向いたまま車いす座位姿勢は安定します。

円背の方は座面や背張り調整だけでは、車いす座位が崩れやすいことが多々あるので、座面の角度を調整することで対応することも検討しましょう。
ただ、座面角度を調整して体幹が後方に位置すると、車いすが自操しにくいという面もあります。
車いす座位の目的を明確にし、対象者の状況やニーズに合わせた調整を心掛けましょう。
投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
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イラストスタジオ福之画HP: https://fukunoe.com/


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