Oberテストの方法と注意点
股関節の可動域を評価するテストの一つに、Oberテストがあります。
Oberテストは、大腿筋膜張筋の伸張性を評価します。
大腿筋膜張筋の起始停止・作用は以下の通りです。
起始:上前腸骨棘 停止:腸脛靭帯(Gerdy結節へ付着)
作用:股関節内旋・屈曲・外転
腸脛靭帯を介して膝関節伸展

Oberテストの方法についてです。
開始肢位:側臥位・股・膝関節90°
テスト :上側下肢の膝関節90°を保持しつつ、股関節屈曲位から伸展位とします。
上側下肢を自然に内転すれば陰性となります。

Oberテストを実施する際の注意点です。
1つ目は、肢位の安定です。
開始肢位が側臥位は不安定であるため、肢位を安定させる必要があります。
骨盤の前後傾を確認しながら、下側下肢を屈曲する、対象者が手をついて支えるなどします。
必要であれば、ポジショニングクッションなどを用いて、肢位の安定させ、できるだけリラックスできるように配慮します。
2つ目は、開始肢位からテスト肢位になるまでの手順です。
大腿筋膜張筋の作用を踏まえるとOverテストで評価すべき制限は股関節の内転だけでなく、伸展・外旋も含まれるため、検査肢位である股関節伸展位に至る間で抵抗や制限があれば、大腿筋膜張筋が原因となる可能性を考えます。
3つ目は、検査の運動方向です。
上側下肢を股関節伸展位とする際、もしくは、自然に内転していく際、これらのタイミングで股関節内外旋の向きを確認します。
テストは内外旋中間位で行いますが、内旋しやすい場合は大腿筋膜張筋が原因となっている可能性があります。
注意点に気を付けながら、Oberテストを実施していきましょう。
今回使用したリハビリイラスト一覧
図1:股関節⑭:股関節筋群伸張性評価(5点セット)
投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
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イラストスタジオ福之画HP: https://fukunoe.com/


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