「心臓を立体で“見る”ために」〜断面イラストが臨床感覚を支える〜
心臓のイラストは、教科書や教材でもよく目にする構図の一つです。
しかし、実際の臨床現場や画像読影の場面では、「構造を平面で“知っている”こと」と「立体で“見えている”こと」には大きな差があると感じます。
断面図や内部構造を、空間的に思い描けることは、循環評価や心臓疾患の理解において不可欠です。
今回ご紹介する5点セットの心臓イラストは、その“立体的な構造理解”を支える足場となるように意図して制作しました。
この素材では、心臓の外観(前面・後面)に加えて、前額断・冠状断・心内膜構造の断面図を組み合わせた5点構成としました。
、心臓の弁、心膜の解剖、冠動脈.jpg)
構造を正確に描くのはもちろんですが、特に意識したのは、
「外からの見え方」だけでなく、「内部のつながりや空間の流れ」がイメージできることです。
また、動脈と静脈の描き分けにも工夫を加えました。
色の選択、走行の違い、太さの印象などが自然に伝わるよう、
全体のレイアウトやパーツ間の視認性に配慮しています。
さらに、心臓を構成する組織の凹凸や立体感が視覚的に伝わるよう、色彩設計にも工夫を施しました。
陰影の使い方や色の階調により、空間的な奥行きや構造の層状性が直感的に把握できるようにしています。
このイラスト素材は、解剖学の教材としてだけでなく、
臨床実習や勉強会での学習プリントや資料としても活用しやすい内容です。
特に、「CTや心エコーの画像を読む時に、心臓の位置関係が頭に浮かばない…」と感じる学生・若手職種にとっては、
“構造の基盤”となるイラストとして役立ちます。
構造を“知っている”だけでは、臨床での判断や教育には活かしきれない場面があります。
視覚的に伝わるイラストは、理解の深さと速さを支え、現場に安心と説得力をもたらします。
これからも、現場に根ざした視点で、構造と感覚をつなぐイラストを描き続けていきたいと思います。
紹介イラスト
投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
オリジナルイラストをお求めの方はイラストスタジオ福之画へ問い合わせください
イラストスタジオ福之画HP:https://fukunoe.com/


コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。