「更衣動作」を視覚化する意味 〜臨床で見えた“伝わるイラスト”の力〜

「更衣」は日常生活動作(ADL)の一つであり、生活のリズムを整え、日々にメリハリを生み出す重要な行為です。
しかし、実際に患者さんや利用者さんと向き合うと、「できる」「できない」では割り切れない多様なケースが存在します。

動作のどの段階で援助が必要なのか。
その支援は一時的か、継続的か。
そして、本人の動作は安全かつ効率的なのか。

こうした評価や方針の検討において、一連の更衣動作を視覚化したイラストは、「共通のものさし」としての役割を担ってくれます。

更衣動作のイラストを描く際には、臨床での観察にもとづいて、代表的な動作の相を選出しました。
一連の流れの中でも、評価や指導において要点となる場面を抽出しています。

また、動作が正確に理解できるように、服のシワの入り方や関節・体幹と骨盤の位置とその変化を特に意識して描いています。
これは「動作の意味」や「身体の使い方」が自然に伝わるように構成したもので、単なる挿絵ではなく、臨床判断の補助資料として活用できるイラストを目指しました。

「更衣動作」を視覚化する意味 〜臨床で見えた“伝わるイラスト”の力〜2被りシャツ・前開きシャツ・ズボン・座位

この更衣動作のイラストは、学生の実習教育や、多職種連携の場面でも、
「共通認識をつくるための資料」として活用できる場面が多くあります。

言葉で説明しづらい動作の流れや、具体的な介助の位置などを、
視覚的に伝える手段として、イラストの力を実感しています。

臨床における「動作の見立て」や「支援の方法」は、とても繊細で多面的です。
その中で、イラストによる共有は、臨床の現場に安心と納得をもたらす手段のひとつになります。

これからも、“現場に寄り添うイラスト”を、丁寧に描き続けていきたいと思います。

紹介イラスト

生活動作②:更衣・洗体動作(5点セット)|リハアート公式ページ

投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
オリジナルイラストをお求めの方はイラストスタジオ福之画へ問い合わせください
イラストスタジオ福之画HP:https://fukunoe.com/

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