下方リーチ動作練習を無理なく進める方法

リハアートのイラストを担当しています、メディカルアナトミーイラストレーターの福山です。
今回は、下方リーチ動作の練習方法をお伝えします。

リーチ動作は、物を取る、ドアを開ける、そして、着替える際に腕を伸ばすなど、日常の基本的な動作に欠かせません。この動作が円滑に行えるためにも、リーチ動作練習は重要なプログラムの1つです。リーチ動作には身体各部位の協調的な働きと、重心を移動させつつ姿勢を保持する能力が必要があります。

座位におけるリーチ動作の場合、坐骨による支持を中心に骨盤と胸郭を傾斜させ保持することによって機能的な動作となります。

下方リーチ動作の特徴は、上肢の機能に加えて骨盤を前傾させ重心を前方へと移動させる点であり、脊柱と股関節の可動性、体幹の安定性、下肢の支持性を得ることで生活動作として実用的な動作となります。

下方リーチ動作の練習は、段階的に行うことで身体への負担を軽減させ正確な動作を習得することが大切です。

1:重心の前方移動練習
骨盤を前傾し、重心を前方へ移動させ、体重を支持する足底の割合を増やします。
姿勢や動作が不安定になる、恐怖心がある場合は、上半身を支えて姿勢を安定させます。

下方リーチ動作練習を無理なく進める方法、イラスト、解説、やり方、生活動作、難しい、簡単2

 

2:上肢挙上位で保持する練習
骨盤・体幹前傾位のまま上肢を空間で保持する練習です。
上肢による支持が無いので、同肢位を保持するだけの体幹・下肢機能が求められます。
体幹・下肢の安定性に合わせて上肢の位置を変え、難易度を調整します。

下方リーチ動作練習を無理なく進める方法、イラスト、解説、やり方、生活動作、難しい、簡単3

 

3:下方リーチによる課題練習
下方リーチ動作が可能になった次の段階として、リーチ先で行う課題を追加します。
お手玉を積み上げるなどの簡単な課題から、より精密な手部・手指操作を必要とする課題へと難易度を調整します。
課題動作が可能になることで、日常生活における下方リーチ動作の実用性が高まります。

下方リーチ動作練習を無理なく進める方法、イラスト、解説、やり方、生活動作、難しい、簡単4

 

このように下方リーチ動作練習を段階的に実施することで代償動作を抑制し、1つ1つの動作の安定性と正確性を高めることができます。
リハアートのリーチ動作のイラストは、練習においても重要となる胸郭と骨盤の位置などを特に意識して描いています。
リーチ動作の勉強に、患者への指導や自主トレーニング用の資料などにご活用ください。

投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
オリジナルイラストをお求めの方はイラストスタジオ福之画へ問い合わせください
イラストスタジオ福之画HP:https://fukunoe.com/

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。