膝関節屈曲拘縮のためのベッド上ポジショニング
臥位における膝関節の屈曲拘縮は、姿勢の崩れや体圧の集中による褥瘡リスクを高めます。
クッションを効果的に活用することで、姿勢の安定と圧の分散により、リラクゼーション効果を高め褥瘡のリスクを減らしましょう。
左右の膝関節で屈曲拘縮の程度に著明な差があると、足部の位置が左右で異なり、姿勢を大きく崩す原因となりやすいです。
わずかな体幹や骨盤の傾きであっても、時間の経過と共に身体への負担は徐々に大きくなるため、肩峰の位置や骨盤の向きは、臥位になる度に必ず確認が必要です。

背臥位のポジショニングを設定する場合は、まず胸郭と骨盤をベッドに対して真上を向くように揃えます。
胸郭と骨盤の向きが一致することで、ポジショニングのためのクッションがどこに必要なのか、分かりやすくなります。

イラストの例の場合、胸郭と骨盤の向きが一致したことで、左右の膝関節屈曲拘縮の程度が分かりやすくなりました。
著明な右膝関節屈曲拘縮により、左膝よりも右膝が高く位置しています。
左右の膝の高さに合わせ、大腿と下腿を支持するようにクッションを使用すればよいことが分かります。

このように、胸郭と骨盤の向きを一致させ、左右の膝関節屈曲拘縮の程度を知ることができれば、クッションを効果的に活用することができ、リラクゼーション効果を高め、褥瘡リスクを軽減することができます。

臨床では、変形などの理由により胸郭と骨盤などの向きを一致させることが難しい場合があります。
ただ、そういった場合においても、左右への不安定を減らすことが姿勢の安定につながるので、ベッド上ポジショニングの基礎として、身体を左右対称にするイメージを持ちながら、まずは部位の位置関係を確認すると、対象者に合わせたポジショニングを見つけやすいです。
リハアートではポジショニングを視覚的に学ぶことに適したイラスト素材をご用意していますので、ぜひご活用ください!
投稿者
福山真樹
イラストスタジオ福之画代表
理学療法士
メディカルアナトミーイラストレーター
オリジナルイラストをお求めの方はイラストスタジオ福之画へ問い合わせください
イラストスタジオ福之画HP: https://fukunoe.com/


コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。